森林を思わせるウッディな香りで幕を開け、
まるで高山の森に抱かれるような広大な美しさを感じさせます。
やがて、主役である「金萱茶（きんせんちゃ）」の香りへとゆるやかに移り変わり、軽やかで清らかな香りがほんのりとミルキーな甘さと重なり合います。

最後は、貴重な高山植物の香りで締めくくられ、
神秘的で静けさを湛えた力強さが、深く心に残るー

【香りの三重奏：台湾ヒノキ / 金萱茶 / 墨の香り】

トップノート：森 FOREST《鮮やかさ》
杉、フランキンセンス、台湾ヒノキ
—— 雨上がりの森の小道を歩くような、木々の甘く涼やかな生命力あふれる香り。

ミドルノート：金萱茶 TEA《やすらぎ》
春摘み金萱茶
—— 春の茶葉が放つ、くちなしのようなミルキーな香り。肌にそっと残る、ぬくもりの流れ。

ラストノート：墨 INK《優雅さ》
スパイクナード、ムスク、パチュリ、トンカビーンズ
—— 古典的な墨の趣を想わせる、静謐で優美な余韻。

黄昏のやわらかな光が地面に差し込み、そよ風がそっと吹き抜ける。
路地いっぱいに広がるキンモクセイの香りが、風に乗って漂っていく。

静かな小道をゆっくりと歩けば、足元には金色の花びら。
まるで夢の中を歩いているかのようなひととき。
路地の奥、大きな木の下には、煎れたての金萱茶が待っている。

清らかな茶の香りと、甘やかなキンモクセイの香りがやさしく溶け合う。
茶を一口含めば、そのぬくもりが心に広がり、
静けさに包まれた小さな幸せがそっと訪れる。

【香りの輪郭】
キンモクセイは終始ふくよかに香り立ち、
まるで高らかに輝く黄金のように華やか。
金萱茶のほのかな香りは、
静けさをたたえた森のように、やさしくたゆたう。
贅沢と素朴が鼻先で交わるとき、
魅惑的で優雅な余韻が、そっと心に広がってゆく。

＜トップ＞金萱茶
キンセン茶、クラリセージ、蜂蜜、ウーロン茶
＜ミドル＞桂花路地
桂花、すずらん、レモン、スイートオレンジ、あんず
＜ラスト＞ガジュマルの木下
シダーウッド、サンダルウッド、ガイアック、パチョリ、オーク、ムスク